「中学サッカー、最高峰の舞台はどうなっている?」
「うちの子のチーム、来年は関東リーグに上がれるの?」
U-15(中学3年生)の戦いが終わりを迎える中、次世代を担うU-13(中学1年生)たちの熱い戦いも決着の時を迎えました。
「関東ユース(U-13)サッカーリーグ」は、Jリーグ下部組織と、各都県の予選を勝ち抜いた最強の街クラブだけが集う、エリートたちの登竜門です。
サカリサ編集部では、公式サイトの結果に加え、2025年度の1部・2部全順位と、あまり知られていない「過酷な昇降格ルール(都県リーグへの降格)」について徹底解説します。
来季、この舞台に挑む各都県の代表候補チーム情報もお届けします。
関東U-13リーグの仕組み「半分が入れ替わる過酷な世界」
まずは、関東U-13リーグ独自のレギュレーションを解説します。
「育成年代だから降格はない」なんてことはありません。実はU-15リーグ以上に、「2部リーグからの降格」が非常に多いのが特徴です。
▼リーグ構成と昇降格数
- 1部リーグ: 16チーム(8チーム×2ブロック)
- 降格: 各ブロック下位2チーム(計4チーム)が2部へ降格
- 2部リーグ: 20チーム(10チーム×2ブロック)
- 昇格: 各ブロック上位2チーム(計4チーム)が1部へ昇格
- 降格: 各ブロック下位4チーム(計8チーム)が各都県リーグへ降格 ←ここが過酷!
- 新規参入: 1都7県の代表(計8チーム)が2部へ自動昇格
つまり、2部リーグの20チーム中8チーム(約4割)が都県リーグへ強制送還されるという、非常に厳しいサバイバルリーグなのです。
【1部リーグ結果】LAVIDAと川崎生田が王者へ
最高峰の1部リーグは、J下部組織と、埼玉の雄・FC LAVIDAが優勝を争うハイレベルな展開となりました。
1部Aブロック
FC LAVIDAが横浜F・マリノスJYを抑えて堂々の優勝!街クラブの意地を見せつけました。一方で名門・三菱養和巣鴨と鹿島ノルテが降格の憂き目に。
- 1位:FC LAVIDA
- 2位:横浜F・マリノスJY
- 3位:FC東京U-15深川
- 4位:横河武蔵野FC U-15
- 5位:浦和レッドダイヤモンズジュニアユース
- 6位:柏レイソルU-15
- 7位:三菱養和SC巣鴨JY [2部降格]
- 8位:鹿島アントラーズノルテ [2部降格]
1部Bブロック
川崎フロンターレ生田が安定した強さで優勝。FC東京むさし、東京ヴェルディなどの強豪がひしめく中、クラブ与野と横浜FCが悔しい降格となりました。
- 1位:川崎フロンターレU-15生田
- 2位:横浜F・マリノスJY追浜
- 3位:ジェフユナイテッド市原・千葉U-13
- 4位:FC東京U-15むさし
- 5位:東京ヴェルディジュニアユース
- 6位:RB大宮アルディージャU-15
- 7位:クラブ与野 [2部降格]
- 8位:横浜FC [2部降格]
【2部リーグ結果】アントラーズ勢が躍動!FC多摩・栃木SCも昇格
2部リーグは「上位2チーム」に入れば1部へ栄転、「下位4チーム」なら都県リーグへ転落という、天国と地獄の分かれ道です。
2部Cブロック
鹿島アントラーズつくばが16勝2分け無敗、得失点差+58という圧倒的な成績で優勝。2位には東京の街クラブの雄・FC多摩が入り、見事1部昇格を決めました。
- 1位:鹿島アントラーズつくば [1部昇格]
- 2位:FC多摩 [1部昇格]
- 3位:FC Kanaloa
- 4位:A.C.アスミジュニアユース
- 5位:S.T.FC
- 6位:クマガヤSC U-13
- 7位:UNION SC [栃木県リーグへ降格]
- 8位:柏レイソルA.A.TOR82 U-13 [千葉県リーグへ降格]
- 9位:前橋ジュニアU-15 [群馬県リーグへ降格]
- 10位:FC古河 [茨城県リーグへ降格]
2部Dブロック
鹿島アントラーズJYが優勝し、つくばとアベック優勝&昇格。2位争いは激戦となりましたが、栃木SCがワセダクラブ、前橋FCを振り切って昇格権を掴みました。
- 1位:鹿島アントラーズJY [1部昇格]
- 2位:栃木SC [1部昇格]
- 3位:ワセダクラブForza’02
- 4位:前橋FC
- 5位:ジェファフットボールクラブU-15
- 6位:三菱養和SC調布JY
- 7位:横浜FC鶴見JY [神奈川県リーグへ降格]
- 8位:Wings U-15 [千葉県リーグへ降格]
- 9位:アメージングアカデミー U-13 [山梨県リーグへ降格]
- 10位:FC深谷 [埼玉県リーグへ降格]
来季「関東」へ挑むのは?各都県の昇格争い速報
2部下位8チームが降格した枠には、各都県の代表8チームが新たに入ってきます。 現在(2026年1月時点)判明している、来季の関東リーグ昇格候補チーム(暫定含む)は以下の通りです。
昇格決定・有力チーム
- 山梨: ヴァンフォーレ甲府(優勝)
- 群馬: ザスパ群馬(優勝)
- 埼玉: GRANDE FC(優勝)
- 神奈川: 川崎フロンターレU-15等々力(暫定1位)
大混戦の地域
- 千葉:クラブ・ドラゴンズ柏 vs VITTORIAS vs 他3チーム
- 首位のクラブ・ドラゴンズ柏(勝点18)を、VITTORIAS(勝点15)と勝点14の3チームが猛追。残り3試合、多くのチームに昇格のチャンスがある大混戦です。
- 茨城:カシマアカデミー vs FOURWINDS
- 勝ち点1差のデッドヒート。最終戦までもつれる展開です。
- 栃木:ヴェルディSS小山 vs ともぞうSC vs 那須野ヶ原FC
- ヴェルディ小山が首位ですが、試合消化数の少ないともぞう、那須野ヶ原も1敗しかしておらず、最後まで分かりません。
- 東京:参入戦トーナメント決戦へ
- リーグ1位=昇格ではありません。各ブロックを制したクリアージュ、インテリオール、FC町田ゼルビア、府ロクジュニアユースによるトーナメントで、たった1枚の切符を争います。
まとめ:U-13の結果は「U-15」には直結しないが、「U-13の頂上決戦」への切符になる
U-13リーグでの結果は、U-15(高円宮杯)のシード権など他の年代の大会やリーグに直接リンクするわけではありません。あくまで「U-13はU-13」の戦いです。
しかし、このリーグで上位に入ることは、同年代の他のビッグトーナメントでの「特権」に繋がります。 例えば東京都では、「関東U-13リーグ参戦チーム」と「都U13リーグ上位チーム」だけが参加を許される「東京都クラブユースサッカーU-13選手権」のような、ステータスの高い大会への優先出場権が与えられます。
つまり、関東U-13リーグで揉まれ、結果を残すことは、「中学1年生の時点でエリア最強の称号を得る最短ルート」なのです。 今回1部昇格を決めたFC多摩や栃木SC、圧倒的だった鹿島アントラーズ勢といった「現・中1の黄金世代」が、今後どのような成長曲線を描くのか。
サカリサでは、大混戦となっている千葉、茨城、栃木、そして東京のトーナメント決戦の行方を最後まで追いかけ、来季の全ラインナップが決定次第、情報を更新してまいります。



