第104回全国高校サッカー選手権大会。
「サッカー王国」復権を狙う埼玉県からは、今回も多くの選手が全国のピッチに立っています。当サイトでは、今大会の登録メンバー全選手を対象に、出身ジュニアユース(第3種)チームを独自調査しました。
今回は「埼玉県の第3種チーム」出身の選手たちを特集します。
集計の結果、特定の高校と密接に連携する「下部組織型街クラブ」の圧倒的な数字と、Jリーグ下部組織からの「高校サッカー挑戦組」の少なさという、埼玉独自の育成事情が浮き彫りになりました。
埼玉の勢力図:LAVIDA一強と「街クラブ」の進路開拓力
埼玉県所在のチームから、今回の選手権(登録メンバー)に選手を送り出したのは全18チーム。その上位ランカーは、明確な特徴を持ったチームで占められました。
1位:FC LAVIDA(23名)
関東全体で見てもNo.1となる「23名」という規格外の数字を叩き出したのがFC LAVIDAです。その内訳は、提携関係にある昌平高校(埼玉) へ22名、そして岩手の強豪・専大北上へ1名。
「LAVIDAで育ち、昌平で全国を獲る」という一貫指導のシステムが、選手権の登録メンバー数という形でも圧倒的な成果を示しています。
2位:ジュニアユースSC与野(7名)
2位には、埼玉の街クラブの雄「SC与野」が入りました。
LAVIDAとは対照的に、進路先が全国へ分散しているのが特徴です。前橋育英(群馬)、山梨学院(山梨)、尚志(福島) といった近隣県のプレミアリーグ勢や選手権常連校へ、即戦力となるタレントを供給し続けています。
3位:クマガヤSC(5名)
「伝説の街クラブ」クマガヤSCも5名を輩出。
青森山田(青森) や前橋育英(群馬) など、フィジカルと精神的な強さが求められる超強豪校へ選手を送り出しており、その育成ブランドの健在ぶりを示しました。
Jアカデミーの動向(浦和・大宮)
Jリーグ下部組織からは、浦和レッズJY(3名) と大宮アルディージャU-15(1名) がランクイン。
数が控えめなのは、多くの選手がそのままユースチーム(U-18)へ昇格しているためと考えられますが、高校サッカーを選んだ選手たちは流経大柏、矢板中央、早稲田実業といった名門校で主力として活躍しています。
【全リスト】埼玉県出身の選手権登録選手一覧(18チーム)
以下は、第104回高校サッカー選手権に登録された「埼玉県の第3種チーム出身者」の全リストです。
| 順位 | チーム名 | 人数 | 主な進学先高校(抜粋) |
| 🏆1位 | FC LAVIDA | 23 | 昌平、専大北上 |
| 🥈2位 | ジュニアユースSC与野 | 7 | 前橋育英、山梨学院、尚志、早稲田実業 |
| 🥉3位 | クマガヤSC | 5 | 青森山田、前橋育英、矢板中央、上田西 |
| 4位 | 浦和レッズジュニアユース | 3 | 流経大柏、堀越、早稲田実業 |
| 5位 | 1FC川越水上公園 | 2 | 尚志、金沢学院大附 |
| 5位 | FC Gois U-15 | 2 | 矢板中央、流経大柏 |
| 7位 | A.CアスミジュニアユースFC | 1 | 山梨学院 |
| 7位 | CLUB ATLETICO ALEGRE | 1 | 流経大柏 |
| 7位 | FC KAWAGUCHI | 1 | 上田西 |
| 7位 | FC VIENTAS | 1 | 山形明正 |
| 7位 | FCアビリスタU-15 | 1 | 鹿島学園 |
| 7位 | FORTE FC | 1 | 矢板中央 |
| 7位 | 加須ジュニアユース | 1 | 矢板中央 |
| 7位 | 三郷ジュニアユースFC | 1 | 鹿島学園 |
| 7位 | 大宮アルディージャU-15 | 1 | 矢板中央 |
| 7位 | 朝霞ESTRELAジュニアユース | 1 | 上田西 |
| 7位 | 東松山ペレーニアFC | 1 | 前橋育英 |
| 7位 | プレジールスポーツクラブ | 1 | 山形明正 |
※当サイト独自集計(第104回全国高校サッカー選手権大会 登録メンバーデータより)
https://www.jfa.jp/match/alljapan_highschool_2025/team.html
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まとめ:埼玉の育成は「2つの大きな道」がある
埼玉県のデータからは、中学生年代の進路選びにおける「2つの王道」が見えてきました。
- 「LAVIDA→昌平」の強化ルート
一貫したサッカースタイルで6年間を過ごし、全国の頂点を目指す道。23名という数字がその厚みを証明しています。 - 「街クラブ→全国の強豪」の武者修行ルート
SC与野やクマガヤSCなどで個を磨き、自分に合った県外の強豪校(前橋育英や矢板中央など)へ挑戦する道。
Jアカデミーへ進む道以外にも、これだけハイレベルな選択肢が用意されていることが、埼玉サッカーの裾野の広さを支えていると言えるでしょう。
<集計データに関するご注意>
本記事の掲載データは、第104回全国高校サッカー選手権大会の登録メンバーリストをもとに当サイトが独自に集計・作成したものです。
「トリプレッタ(東京・千葉)」や「ウィングス(千葉・栃木)」、「ペラーダ(東京・埼玉)」などといった同名・類似チームの判別、都道府県の振り分けには細心の注意を払っておりますが、手作業による集計のため、万が一、数値や分類に誤りがある可能性がございます。
データの誤りにお気づきの際は、修正いたしますのでお問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。


