「公式サイトを見ても来年のことが分からない…」
「2部リーグの5位でも昇格できるって本当?」
サッカー王国・埼玉。
Jリーグのアカデミーをはじめとして、「関東リーグ」に所属するチーム数が多く(FC LAVIDA、浦和レッズ、大宮アルディージャ、クラブ与野、GRANDE、アスミなど)、県内トップリーグである「埼玉1部リーグ」にもクマガヤSCや1FC川越水上公園など、関東リーグを経験しているチームが複数含まれる、非常にレベルが高い激戦区です。
しかし、その昇降格の仕組みや全容は、公式情報が少なくブラックボックス化しがちです。そこでサカリサ編集部では、2025年度の最終結果と各チームの動向を独自に調査。
見事関東昇格を決めたクマガヤSCやCAアレグレ、そして来季(2026年度)の埼玉県U15リーグの展望を解説します。
埼玉県U-15リーグの仕組み(2025年度)
埼玉県のリーグ戦は、ピラミッド型に構成されています。ジュニア年代や高校サッカーでは県リーグが「Sリーグ」と称されているため、ジュニアユース年代でも通称「Sリーグ」と呼ばれることもありますが、公式にはシンプルに1部・2部・クラブリーグと呼ばれます。
- 【頂点】関東リーグ(1部・2部)
- ここに埼玉勢が大量に所属しています。彼らは県リーグ(Sリーグ)には参加しません。
- 県1部リーグ
- 県内トップの10チームによる総当たり戦。優勝・上位チームが関東リーグへの挑戦権を得ます。
- 県2部リーグ
- A・Bの2ブロック制(各10チーム、計20チーム)。各ブロック上位チームが1部へ昇格します。
- クラブリーグ(県3部相当)
- Sリーグ入りを目指す多数のクラブチームが所属する、埼玉県特有の巨大なリーグです。
- 中体連(中学校部活)
- 各地区予選を勝ち抜いた強豪中学校が、2部参入戦でクラブチームと激突します。

関東リーグ所属の埼玉を代表するトップオブトップ
まず、県リーグのさらに上、「関東リーグ」に所属して2025年を戦った千葉勢です。
- 関東1部: FC LAVIDA、浦和レッドダイヤモンズジュニアユース、RB大宮アルディージャU-15
- 関東2部: A.C.アスミジュニアユース、GRANDE FC、クラブ与野
2025年度の結果により、上記6チームは来年度も同カテゴリーに残留となりました。 ここに、県リーグから昇格を決めたクマガヤSC、CAアレグレの2チームが加わり、2026年度の関東2部は埼玉県勢がひしめくことになります。
ちなみに、2025年度の1部10チーム、2部20チームの計30チーム構成でしたが、2026年度の関東リーグは1部16チーム、2部36チームの計52チームに拡大される見込みです。
【2025年度結果】県1部リーグ順位と「関東への道」
2025年度は、埼玉県の街クラブにとって飛躍の年となりました。関東リーグの枠拡大に伴い、県1部リーグから2チームが関東へ昇格します。
今年度は関東8都県リーグ1位・2位は、来年度関東リーグ2部へ自動昇格、都県リーグ3位8チームと関東2部リーグの9位・10位の4チームの計12チームで入替・参入戦が行われました。
▼関東リーグ昇格決定!
- 優勝:クマガヤSC
- 「暑いぞ熊谷」でおなじみの名門街クラブが復活の優勝。来季から関東2部へ自動昇格です。
- 2位:CAアレグレ
- 最終節まで優勝を争い、堂々の準優勝。関東への昇格を決めました。
▼1部リーグ 最終順位
- クマガヤSC → 関東2部へ
- CLUB ATLETICO ALEGRE(C.A.アレグレ) → 関東2部へ
- 三郷ジュニアユースFC → 関東2部参入戦に惜しくも敗れ1部残留
- 武南ジュニアユースFC → 1部残留
- ZEBRA F.C(旧成立ゼブラ) → 1部残留
- 東松山ペレーニアFC → 1部残留
- 1FC川越水上公園 → 1部残留
- FCコルージャ → 1部残留
- プレジールSC → 1部残留?2部降格?
- ファルカオFC久喜 → 1部残留?2部降格?
※来季埼玉県1部リーグが16チーム制に移行する場合、下位2チームは降格となります。
【2025年度結果】県2部リーグと「大量昇格」の謎
1部への枠が大幅に増えた今年、2部リーグは「5位以内に入れば昇格」というボーナスイヤーとなりました。各チームのSNS発信等を総合すると、来季県1部への切符を掴んだのは以下の計10チームと見られます。
▼県2部 Group A(上位5チームが昇格圏)
- 1位:FCアビリスタ
- 2位:坂戸ディプロマッツFC
- 3位:カムイFC
- 4位:レストFC
- 5位:GRAMADO FC(グラマード)
- –(以下、県2部残留/降格圏)–
- 6位:南浦和中学校
- 7位:FC ASAS(アーザス)
- 8位:BOCA JAPAN HANNO
- 9位:クラブレジェンド熊谷
- 10位:FC VIENTAS(ヴィエンタス)
▼県2部 Group B(上位5チームが昇格圏)
- 1位:FC深谷
- 2位:FC KASUKABE
- 3位:FCソルース埼玉
- 4位:EC JOGADOR(エスポルチ クルーベ ジョガドール)
- 5位:フォルチFC
- –(以下、県2部残留/降格圏)–
- 6位:FC川口
- 7位:FC.L-BLOOM(エルブルーム)
- 8位:AzuLente KAZO(アスレンテ カゾ)
- 9位:新座市立第二中学校
- 10位:東春72
独自調査|来季1部は「16チーム制」で確定か?
なぜ今年に限って、2部から10チームも昇格できるのでしょうか? その謎を解くために、まずは昨年度(2024年)の本来のルールと比較してみましょう。
【参考】例年の昇降格ルール(2024年度実績)
昨年度までは以下のように、非常に厳しい残留争いが行われていました。
- 県1部から県2部へ降格: 下位4チーム(7位〜10位)が自動降格
- 県2部から県1部へ昇格: 県2部各ブロックの優勝チーム+関東リーグからの降格数に応じて各ブロック2位まで
1部からは「10チーム中4チームが落ちる」のがこれまでの常識でした。 しかし2025年度は、2部から5位まで昇格するという異例の事態が起きています。
お隣の東京・千葉と同様に「16チーム制」へ?
この変化の理由は、関東リーグ再編に合わせて、お隣の東京(T1)や千葉(TOP)が「来季から16チーム制」に移行する動きと連動していると考えられます。埼玉1部リーグも、これまでの「10チーム制」から「16チーム制」へ拡大すると仮定すると、すべての数字がつじつまが合います。

独自分析:来季1部リーグの構成予想(あくまで予想です)
- 1部残留組: 6チーム
- (現10チーム - 関東昇格2 - 降格2)
- 2部昇格組: 10チーム
- (A・Bブロックの1位〜5位)
- 合計: 16チーム
この体制になれば、試合数も確保でき、より多くのクラブが県トップレベルで戦える環境が整います。なお、今年度1部の9位・10位が2部へ降格とならなかった場合は18チーム(9チーム×2ブロック)となります。
【全順位】埼玉名物「クラブリーグ」の正体と階層構造
1部・2部の下には、埼玉県特有の「クラブリーグ(U-15 Club League)」が存在します。 ここは「県2部への昇格(参入戦出場権)」を目指す戦いの場であり、県内の街クラブの大多数が所属するボリュームゾーンです。
埼玉クラブユースサッカー連盟が公式データとして案内しているクラブリーグの順位表を一見すると全58チームA~Gグループに振り分けられ並列に見えますが、実は内部でシビアな「階層(カテゴリー)」に分かれています。
実は「Aリーグ」に入らないと昇格できない?
大会要項を確認すると、グループA~DがクラブリーグA、グループE・FがクラブリーグB、グループGがクラブリーグC、と実力順にA・B・Cの3つのカテゴリーで構成されていることが表記されています。「2部参入戦」に出場できるのは、トップカテゴリーである「クラブリーグA」の上位チームだけです。
クラブリーグの階層構造(2025年度)
- クラブリーグA(4ブロック/32チーム)
- A-I(GoalNote: Group A)
- A-II(GoalNote: Group B)
- A-III(GoalNote: Group C)
- A-IV(GoalNote: Group D)
※この4ブロックの上位2チーム(計8チーム)が2部参入戦へ進出。
- クラブリーグB(2ブロック)
- B-I(GoalNote: Group E)
- B-II(GoalNote: Group F)
※優勝しても2部参入戦には出られず、来季の「Aリーグ昇格」を目指します。
- クラブリーグC(1ブロック)
- C-I(GoalNote: Group G)
各ブロック最終順位(カテゴリー別)
◆クラブリーグA(ここから2部リーグ参入戦へ!)
▼A-I ブロック(Group A) 得失点差で競り勝った2チームが参入戦へ。
- 1位:ブリジャールFC [参入戦へ]
- 2位:FELEZA FC(フェレザ) [参入戦へ]
- 3位:FC Gois(ゴイス)、4位:アヴェントゥーラ川口、5位:FC ALEX、6位:SHIRAOKA K’s FC、7位:JOLTIVA(ジョルティーバ)、8位:FC児玉
▼A-II ブロック(Group B) 圧倒的攻撃力のセジニョと、堅守の草加Jrが通過。
- 1位:FCセジニョ岩槻 [参入戦へ]
- 2位:草加ジュニアFC [参入戦へ]
- 3位:越谷FC、4位:朝霞エステレーラ、5位:FCリアル、6位:所沢ジュニアユースSC、7位:トリコロールFC、8位:埼玉オーステンSC
▼A-III ブロック(Group C) 上尾SCとカリオカが抜け出しました。
- 1位:上尾SC [参入戦へ]
- 2位:大宮西カリオカFC [参入戦へ]
- 3位:見沼FC、4位:Jubol FC(フボル)、5位:FC八潮、6位:HAN FC、7位:Cap FC、8位:鴻巣ラホージャFC
▼A-IV ブロック(Group D) 無敗の大宮FCと、勝点33を積んだFC狭山が進出。
- 1位:大宮FC [参入戦へ]
- 2位:FC狭山 [参入戦へ]
- 3位:S.S.CANTERA(カンテラ)、4位:FC OWL(アウル)、5位:FCアヴィエール所沢、6位:セレブロFC、7位:Bruder SV(ブルーダー)、8位:ロクFC
◆クラブリーグB・C(来季のA昇格を目指す戦い)
どんなに勝点を積んでも、今年は「飛び級」で県2部リーグへ行くことはできません。まずはAリーグ入りが目標となります。
▼B-I ブロック(Group E)
- 1位:VFC(ViridiUtd.FootballClub|ウィリディユナイテッド)
- 2位: F.C.STIMOLANTE(スティモランテ)
- 3位:FC Consorte埼玉(コンソルテ)、4位:INDEPENDIENTE JAPAN HOTOYAMA(インデペンディエンテ)、5位:入間シティFC、6位:Ala Football Academy、7位:ファカルティFC、8位:所沢ウィングスFC
▼B-II ブロック(Group F)
- 1位:川越福原SC
- 2位:REDONDO FC(レドンド)
- 3位:川越FUTURE、4位:If Levante FC(イフ・レバンテ)、5位:川越JSC、6位:鶴ヶ島SC、7位:フィグラーレ狭山FC、8位:秩父FC MUSASHI
▼C-I ブロック(Group G)
- 1位:FC KILONGA(キロンガ)
- 2位:Rebola FC(リボーラ)
- 3位:FCプロスペリダージ、4位:Ritter United(リッターユナイテッド)、5位:RCDエスパニョール、6位:YOSHiKAWA CiTY FC、7位:FCペラーダ、8位:FC SOLE、9位:ネクサスSC、10位:コラルティードFC
2部参入戦を勝ち抜いた8チーム!
県2部リーグを目指す戦い、「2部参入戦」の結果も判明しました。
クラブリーグの上位チームと、中体連(中学校部活)の各地区代表が激突。一発勝負のトーナメントを勝ち抜き、見事来季県2部リーグ昇格を決めた8チームはこちらです。
▼2026年度 県2部昇格決定チーム
- 大宮FC
- 久喜太東中を13-0で圧倒。クラブリーグ王者の力を見せつけました。
- FCセジニョ岩槻
- 所沢美原中に対し16-0という衝撃的なスコアで勝利。
- ブリジャール
- 西武台新座中との接戦を3-1で制しました。
- 川口西中学校
- クラブリーグ強豪の上尾SCを2-1で撃破!中体連の意地を見せました。
- FELEZA
- 越谷千間台中を4-0で完封。
- 草加ジュニアFC
- さいたま尾間木中との1点を争う好ゲームを1-0で勝利。
- 聖望学園中学校
- FC狭山を1-0で下し、私学の強さを証明。
- 大宮西カリオカ
- 本庄南中に対し6-0で快勝。
まとめ:2026年、埼玉1部リーグは「群雄割拠」の新時代へ
クマガヤSCとCAアレグレが抜け、新たな強豪(アビリスタ、深谷、ディプロマッツなど)が大量に加わる2026年の1部リーグ。
16チーム制(予想)になれば、リーグ戦の戦い方や順位争いも大きく変わります。公式サイトでの正式発表が待たれますが、埼玉の中学生サッカーが大きく変わる転換点であることは間違いありません。
サカリサでは今後も、激戦区・埼玉の最新情報を追いかけていきます!



