「茨城の1部リーグ、来年はチーム数が減るって本当?」
「関東から降りてきたチームの影響で、降格枠が増えたらしい…」
2025年度の茨城県U-15リーグ(IFAリーグ)は、歓喜と悲鳴が交錯する激動のシーズンとなりました。 カシマアカデミーと水戸ホーリーホックが見事関東リーグへの昇格を決めた一方で、県内リーグでは「リーグ再編(チーム枠縮小)」と「関東からの降格」というダブルパンチにより、例年の「倍」近いチームが降格する異常事態が発生しています。
IFA(茨城県サッカー協会)公式からは最終順位のみが発表されていますが、サカリサ編集部では2024年度の昇降格規定や来期要項、各クラブの報告を独自に分析。 2025年度の全順位と、判明した2026年度のリーグ大改革について解説します。
【比較検証】なぜ今年はこんなに降格が多いのか?
まずは、今回編集部が調査した「2024年度(昨年度)の昇降格規定」と、今年の結果を比較してみましょう。これを見れば、2025年度がいかに過酷なシーズンだったかが一目瞭然です。
▼例年(2024年度規定)のルール
- 1部から降格: 下位2チーム(9位・10位)
- 2部から降格: 下位3チーム(8位〜10位)
▼今年(2025年度結果)の現実
- 1部から降格: 下位4チーム(7位〜10位) ←降格枠が倍増!
- 2部から降格: 下位6チーム(5位〜10位) ←降格枠が倍増!
【結論】 例年であれば「残留」できていたはずの順位(1部7-8位や、2部5-7位)のチームが、今年はリーグ再編の波に飲まれ、容赦なく下部リーグへ落とされています。
来期(2026年度)は「5部廃止」&「1部8チーム制」へ
この大量降格の最大の原因は、来季(2026年度)から始まる「リーグ構造の大改革」です。 編集部が確認した来期の大会要項(原則)には、以下のような衝撃的な再編案が記されています。
“参加チームのリーグ編成 → 1部、2部は8チーム、3部は16チーム(8チーム2グループ)、4部は参加チーム数によるグループ分けをし、リーグ編成を原則とする。”
この記述から読み取れる2026年度の変更点は以下の2点です。
- トップリーグの精鋭化: 1部・2部の枠が「10」から「8」へ縮小されます。
- 5部の廃止(4部への統合): 「4部は参加チーム数によるグループ分け」とあるため、これまでの5部リーグはなくなり、4部が最下層の受け皿として統合される模様です。
【2025結果】県1部・2部リーグ:天国と地獄の分岐点
関東昇格に湧く上位と、枠縮小により弾き出された下位チーム。1部・2部の全順位と来季の動向です。
※尚、IFAからは昇降格チームが公表されていませんので、過去のレギュレーションやクラブチームの昇降格報告を元にした編集部の予測となっています。
県1部リーグ(Div.1)
関東から降りてきたチーム(FC古河、FORWINDS)と枠縮小の影響で、7位以下の4チームが降格となりました。
▼2025年度 最終順位
- 1位:カシマアカデミー [関東昇格] ※都県2位までは関東2部に自動昇格
- 2位:水戸ホーリーホック [関東昇格] ※都県2位までは関東2部に自動昇格
————————————————— - 3位:つくばFC A [残留] ※関東2部入替戦に臨むも…惜しくも茨城残留。
- 4位:BLOSSON FOOTBALL CLUB [残留]
- 5位:アイデンティみらい [残留]
- 6位:DO SOCCER CLUB [残留]
————————————————— - 7位:FCジュネス [2部降格]
- 8位:FC古河ネクスト [2部降格]
- 9位:ジュノーFC [2部降格]
- 10位:境トリニタス [2部降格]
【2026年度 県1部リーグ構成(予想)】
来季は以下の8チームによる、少数精鋭のリーグ戦となる見込みです。
- 関東降格組: FC古河、FORWINDS
- 1部残留組: つくばFC A、BLOSSON、アイデンティみらい、DO SOCCER CLUB
- 2部昇格組: 鹿島アントラーズノルテ B、石岡アセンブル
県2部リーグ(Div.2)
10チーム中6チームが降格するという、最も生存競争が激しいカテゴリーでした。
▼2025年度 最終順位
- 1位:鹿島アントラーズノルテ B [1部昇格]
- 2位:石岡アセンブル [1部昇格]
- 3位:鹿島アントラーズつくば B [残留]
- 4位:鹿島アントラーズ B [残留]
————————————————— - 5位:FOURWINDS FC NEXT [3部降格]
- 6位:ポルターラ水戸 [3部降格]
- 7位:日立JYSC [3部降格]
- 8位:アウルFC取手 [3部降格]
- 9位:鹿島中学校 [3部降格]
- 10位:TRAUM SV [3部降格]
【2026年度 県2部リーグ構成(予想)】
1部から降格してきた4チームが半数を占める、非常にレベルの高いリーグになります。
- 1部降格組: FCジュネス、FC古河ネクスト、ジュノーFC、境トリニタス
- 2部残留組: 鹿島アントラーズつくば B、鹿島アントラーズ B
- 3部昇格組: マルバSC、FC VIALA
【2025結果】県3部リーグ:来季構成と「4部2位昇格」の可能性
3部リーグは来季「16チーム編成(8チーム×2ブロック)」になることが明記されています。 2部からの大量降格(6チーム)を受け入れるため、3部からも多くのチームが4部へ弾き出されることになります。
3部リーグ全順位(Div.3)
各ブロック優勝チーム(マルバ、VIALA)が2部へ昇格(各チームSNSで昇格報告あり)。残留争いのボーダーラインは「5位」か「6位」か、非常に微妙な状況です。
▼Aブロック
- 1位:マルバSC 【2部昇格】※チームSNSで昇格報告あり
- 2位:アセノSC
- 3位:水戸ホーリーホック B
- 4位:FCヴェレン大洗
————————————— - 5位:VENENO [残留or降格?]
————————————— - 6位:東海南中学校 [4部降格濃厚]
- 7位:パンディエラ常陸太田 [4部降格濃厚]
- 8位:ドラゴンズ龍ケ崎 [4部降格濃厚]
▼Bブロック
- 1位:FC VIALA 【2部昇格】※チームSNSで昇格報告あり
- 2位:佐和ワークショップFC
- 3位:クレセール鹿嶋
- 4位:FCリリー
————————————————— - 5位:つくばFC B [残留or降格?]
————————————————— - 6位:DO SOCCER CLUB B [4部降格濃厚]
- 7位:FCジュネス B [4部降格濃厚]
- 8位:パルツォ [4部降格濃厚]
【独自分析】4部2位も昇格なら、3部5位は降格?
来季の構成を予想する上で最大のポイントは、「4部から何チーム上がってくるか」です。
シナリオA:例年通り「4チーム昇格」の場合
昨年度(2024)の規定では「4部上位4チーム昇格」でした。 もし今年もこれを適用し、各ブロック2位(八千代JFC、カシマアカデミーJrY 2nd)も昇格する場合、3部の枠が足りなくなり、3部5位のチーム(VENENO、つくばFC B)まで降格となります。
シナリオB:再編重視で「2チーム昇格」の場合
1部・2部の枠縮小に伴う玉突きを最小限にするため、4部からは優勝チームのみ昇格とするケースです。この場合のみ、3部5位チームは残留できます。
【2026年度 県3部リーグ構成(予想)】
編集部では、より厳しい「シナリオA(4部2位も昇格)」の可能性も考慮し、以下のような構成を予想します。
- 2部降格組(6チーム): FOURWINDS NEXT、ポルターラ、日立JYSC、アウル取手、鹿島中、TRAUM SV
- 4部昇格組(2〜4チーム):
- 確定:BLOSSON B、FC COLORZ
- 候補:八千代JFC、カシマアカデミーJrY 2nd(※昇格なら3部5位が降格)
- 3部残留組(6〜8チーム):
- アセノ、水戸ホーリーホック B、ヴェレン大洗、佐和、クレセール、FCリリー
- (ボーダーライン:VENENO、つくばFC B)
【2025結果】県4部・5部リーグ:来季統合へ
4部・5部リーグの全順位です。 来季は5部が廃止され、4部に統合される見込みです。今季の成績が来季のブロック分け(上位・下位)に影響する可能性があります。
県4部リーグ(Div.4)
各ブロック優勝チームは昇格確定。2位チームにも昇格のチャンスが残されています。
▼Aブロック 全順位
- 1位:BLOSSON FC B 【3部昇格】※チームSNSで昇格報告あり
- 2位:八千代JFC [昇格の可能性あり?]
- 3位:パシオ水戸FC
- 4位:境トリニタスJY ネクスト
- 5位:日立JYSC ネクスト
- 6位:Hitachi-United.SC
- 7位:アウルFC取手セカンド
- 8位:FC VENENO Emotions
▼Bブロック 全順位
- 1位:FC COLORZ 【3部昇格】※チームSNSで昇格報告あり
- 2位:カシマアカデミーJrYセカンド [昇格の可能性あり?]
- 3位:FC VIALA 2nd
- 4位:霞ヶ浦FC
- 5位:ジュノーFC アルファ
- 6位:クルゼイロイバラキ
- 7位:阿見ファントゥSC
- 8位:TRAUM SV B
県5部リーグ(Div.5)
▼Aブロック 全順位
- 1位:FC鹿嶋
- 2位:FC COLORZ TSUKUBA
- 3位:茨城町FC
- 4位:F.C.LAZOS MITO
- 5位:DEVELOP KAMISU CITY SC
- 6位:FCヴェレン大洗U-15 ネクスト
- 7位:ポルターラ水戸 B
- 8位:FCパンディエラ2025
▼Bブロック 全順位
- 1位:霞ヶ浦FCセカンド
- 2位:FCアミック
- 3位:神栖サッカークラブ
- 4位:LacimaFC
- 5位:つくばFCジュニアユース2020
- 6位:ロッサドールFFC.JY
- 7位:パシオ水戸 B
- 8位:小美玉市立美野里中学校
まとめ:茨城U-15リーグ、かつてない「大改革」の時代へ
2025年度は、カシマアカデミーと水戸ホーリーホックが関東リーグへの扉を開いた「飛躍の年」であると同時に、県内リーグにとってはかつてないほど過酷な「試練の年」となりました。 関東からの降格枠増加と、来季に向けたリーグ枠縮小(10→8チーム)が重なり、例年なら残留できていたはずの多くの中堅チームが涙をのむ結果となりました。
来季(2026年度)から始まる「1部・2部の8チーム制」と「5部リーグの廃止(4部への統合)」は、茨城の中学年代のサッカーの景色をガラリと変えるでしょう。
- 1部・2部: チーム数が減ることで、下位チームとの実力差が縮まり、すべての試合が「格上・同格との戦い」になります。1つの負け、1つの引き分けが命取りになる、極めて密度の高いリーグ戦が予想されます。
- 3部以下: 2部から降りてきた強豪と、統合された4部のチームが入り乱れ、ここでも激しい競争が巻き起こります。
IFA(茨城県サッカー協会)に限らず、各都県リーグからの公式情報は、どうしても遅れがちです。「うちの子のチームは結局どうなるの?」という保護者の皆様の不安を少しでも解消できるよう、サカリサ編集部では今後も、規定の読み解きや独自分析を通じて、ピッチ外の複雑な情報をどこよりも分かりやすく発信していくことを心がけてまいります。
選手たちがピッチで全力を尽くせるよう、私たち大人は正しい情報を共有して応援していきましょう。 激変する茨城サッカーのこれからを、引き続き全力で追いかけます!



