「柏レイソルやジェフ千葉に入れないと、強いチームはないの?」
「千葉は街クラブが強いって聞くけど、どこがおすすめ?」
千葉県の中学生サッカーシーンは、Jリーグ下部組織だけでなく、「全国クラスの街クラブ」が多数存在する、全国でも稀に見る激戦区です。
2025年度のリーグ戦では、そんな街クラブの雄・クラブ・ドラゴンズ柏が見事優勝。ジェフの支部チームであるコラソンと共に関東リーグへの昇格を決めました。
そして、サカリサ編集部の調査によると、来季(2026年度)から千葉県リーグの名称や構造がガラリと変わる可能性が高いようです。今回は、2025年度の全順位まとめと、来たる2026年度の「リーグ大改革」について徹底解説します。
千葉県のピラミッド構造(2025年度)
千葉県のU-15リーグ(高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2025千葉)は、実力順に3つの階層(カテゴリー)に分かれています。
- 【頂点】関東リーグ(1部・2部)
- 県リーグよりもさらに上、関東エリアのトップチームが集う雲の上の存在です。
- 1部リーグ
- 12チームによる千葉県のトップリーグ。ホーム&アウェイ方式の2回戦総当たりで行われます 。ここの優勝・上位チームが関東への挑戦権を得ます。
- 2部リーグ
- 計36チーム(約12チーム×3ブロック)によるリーグ戦。1部昇格を目指す激戦区です 。
- 3部リーグ
- 1部・2部に入らなかった多数のチームが所属し、複数のブロック(昇格を目指すか否かも考慮される)に分かれて戦います 。
【試合時間も違う!】
1部リーグのみ80分(40分ハーフ)で行われ、2部は70分、3部は60分です 。トップリーグでは、より高校サッカーに近いタフな環境で試合が行われています。
【2025年度結果】関東・県1部・2部所属チームと昇格速報
2025シーズンの戦いが終わり、来季のステージが決まりました。まずは千葉県の強豪チームの現在地と、見事昇格を決めたチームを紹介します。(※情報は2025年度の最終結果に基づきます)
関東リーグ所属の千葉を代表するトップオブトップ
まず、県リーグのさらに上、「関東リーグ」に所属して2025年を戦った千葉勢です。
- 関東1部: 柏レイソルU-15
- 関東2部: ジェフユナイテッド市原・千葉U-15、FCラルクヴェール千葉
2025年度の結果により、上記3チームは来年度も同カテゴリーに残留となりました。 ここに、県リーグから昇格を決めたクラブ・ドラゴンズ柏、ジェフ千葉コラソン、SOLTILO CHIBAの3チームが加わり、2026年度の関東2部は千葉県勢がひしめくことになります。
ちなみに、2025年度の1部10チーム、2部20チームの計30チーム構成でしたが、2026年度の関東リーグは1部16チーム、2部32チームの計48チームに拡大される見込みです。
1部リーグ(来期TOPリーグ)
2025年度は、まさに「関東昇格のボーナスイヤー」でした。優勝・準優勝チームに加え、3位チームも参入戦を勝ち抜き、なんと3チームも関東リーグへの昇格を決めています。
▼関東リーグ2部へ昇格決定!
- 優勝:クラブ・ドラゴンズ柏
- 流通経済大学付属柏高校(流経大柏)と提携する強豪。高校サッカーへの最短ルートとして人気が高く、見事優勝。
- 2位:ジェフユナイテッド市原・千葉U-15コラソン
- ジェフ千葉の支部チーム。トップチーム同様の育成メソッドで着実に力をつけ、関東の舞台へ。
- 3位:SOLTILO CHIBA FC
- 本田圭佑氏がオーナーを務めるソルティーロ。参入戦を勝ち抜き、悲願の関東昇格を決めました。
▼2025年度 県1部(2026年度TOPリーグ)残留・所属チーム
- VIVAIO船橋SC
- レイソルTOR’82
- ACカラクテル
- Wings U-15
- FCクラッキス松戸
- JSC CHIBA
- Eins.FC
- ブリオベッカ浦安
- Forte K-2
2部リーグ(来期TOP/C1リーグ)
2025年度の2部は、A・B・Cの3ブロックに計36チームが参加する大所帯で行われました。
上位は「来期のTOPリーグ」へ昇格できますが、中位〜下位チームにとっては「来期のC1リーグ(新2部)に残れるか、C2リーグ(新3部)へ降格するか」の過酷な生存競争となりました。
Group A(全12チーム)
VITTORIASが優勝、リベレオが2位でTOP昇格。下位5チームが降格という厳しい結果に。
- 1位:VITTORIAS FC [TOP昇格]
- 2位:FCリベレオ [TOP昇格]
- 3位:クラブアストーレ [C1残留]
- 4位:柏レイソルA.A.流山 [C1残留]
- 5位:VIVAIO 06 [C1残留]
- 6位:エクサスSC [C1残留]
- 7位:ブリエッタFC浦安 [C1残留]
- 8位:フッチSC [C2降格] ※各グループ8位内での成績最下位のため
- 9位:ヴィスポ柏99 [C2降格]
- 10位:クレトゥーロ [C2降格]
- 11位:ミラン [C2降格]
- 12位:アベーリャス千葉FC [C2降格]
Group B(全12チーム)
成田SCとローヴァーズ木更津がワンツーフィニッシュ。3位アトレチコ君津も「3位チーム中の1位」としてTOP昇格を掴みました。
- 1位:成田SC [TOP昇格]
- 2位:ローヴァーズ木更津FC [TOP昇格]
- 3位:アトレチコ君津 [TOP昇格] ※各グループ3位内での成績最上位のため
- 4位:Wings U-15 B [C1残留]
- 5位:カナリーニョFC [C1残留]
- 6位:FC稲毛 [C1残留]
- 7位:船橋市立宮本中学校 [C1残留]
- 8位:FC HANAZONO [C1残留]
- 9位:マイティー [C2降格]
- 10位:ラソフィーオ [C2降格]
- 11位:FELICE FC浦安 [C2降格]
- 12位:千葉日大一中学校 [C2降格]
Group C(全12チーム)
ガナーズとVONDS市原がTOP昇格。中体連の館山中などは降格となりました。
- 1位:FC市川GUNNERS [TOP昇格]
- 2位:VONDS市原FC [TOP昇格]
- 3位:SOLTILO CHIBA FC B [C1残留]
- 4位:トリプレッタSC [C1残留]
- 5位:柏レイソルA.A.長生 [C1残留]
- 6位:暁星国際中学校 [C1残留]
- 7位:ルキナス [C1残留]
- 8位:北総ローヴァーズ [C1残留]
- 9位:柏レイソルA.A.野田 [C2降格]
- 10位:ブリオベッカ浦安U-15 B [C2降格]
- 11位:コスモTFC [C2降格]
- 12位:館山市立館山中学校 [C2降格]
3部リーグ(来期C2昇格へ)
3部リーグは、地域ごとの9ブロックに分かれ、総勢130チーム以上(2025年度)が参加する巨大なカテゴリーです。2025年度は「リーグ再編(来期のC2リーグ精鋭化)」の影響を受け、昇格レギュレーションが変わっていました。
▼2026年度のC2(3部)昇格を決めた主なチーム
この過酷なサバイバルレースを勝ち抜き、来期のC2(新3部)への切符を掴んだと見られるのは以下の強豪たちです。(※各クラブの公式発表等に基づく)
- 千葉SC
- ミナトSC
- オーシャングランクール習志野
- ヴェルディSSレスチ
- TJFA
- ジョカーレFC
- ラーナーズFC
- ACカラクテルアルマ
- 他
これらのチームは、来期から24チーム編成(予定)となる「C2リーグ(県3部)」に所属し、2部(C1)からの降格組と凌ぎを削ることになります。
2026年から千葉県リーグが激変!? 「TOP・C1・C2・C3」構想とは
ここからは、各クラブの発表やSNS情報などから推測される、2026年度の千葉県リーグの大改革について解説します。(※現時点では公式の全容発表前のため、一部推測を含みます)
新リーグ名称と構成案
これまでの「1部・2部・3部」という呼称から、以下のように変更・再編される見込みです。
- TOPリーグ(旧1部)
- チーム数: 12チーム → 16チームへ拡大
- 構成: 2025年の1部残留組(9チーム)+ 2部からの昇格組(7チーム)
- C1リーグ(旧2部上位)
- チーム数: 36チーム → 16チームへ大幅縮小・精鋭化!
- 構成: 2025年の2部残留組(16チーム)のみ
- ※これまで36チーム(3ブロック)もあった2部が、たった16チームに絞られます。これによりC1リーグの密度とレベルは劇的に向上し、「C1に残留すること」自体がステータスになるでしょう。
- C2リーグ(旧2部下位+旧3部上位)
- チーム数: 24チーム構成?
- 構成: 2025年の2部降格組(13チーム)+ 3部からの昇格組(11チーム?)
- C3リーグ(旧3部中下位)
- チーム数: 120チーム前後?
- 構成: 上記リーグに入らなかった全チーム
① 「玉突き事故」のような降格
自分たちの順位が悪くなくても、上のカテゴリーの結果次第で降格枠が増えることがあります。これを「玉突き降格」と呼びます。 例えば、「関東リーグから、千葉県のチームがたくさん降格してきた」場合を想像してください。
関東から落ちてきたチームを受け入れる枠を作るため、県1部から2部へ落ちるチームの数が増え、さらに2部から3部へ…と、ドミノ倒しのように降格枠が増えてしまいます 。
来期の千葉県は関東リーグ所属チームが多い(レイソル、ジェフ、ラルクヴェール千葉、クラブドラゴンズ柏、ジェフ千葉コラソン、SOLUTILO)ため、彼らが関東で苦戦すると、県リーグ全体に激震が走るのです。そのため、県リーグのチーム関係者は、関東リーグで戦う同郷のチームを必死に応援することになります。
② Bチーム(セカンドチーム)の悲哀
ジェフやレイソル、VIVAIO船橋、Wings、SOLUTILO、ブリオベッカ浦安などの強豪クラブでは、「Aチーム」だけでなく「Bチーム」もリーグに参加しています。 しかし、ここには鉄の掟があります。
- Aチームを追い越せない: Bチームがいくら強くても、Aチームがいるリーグと同じ、またはそれより上のリーグには行けません。
- 強制降格: もしAチームが上のリーグから落ちてきて、Bチームと同じリーグになってしまった場合、Bチームの成績が良くても、強制的に下のリーグへ降格させられます。
リーグ戦は「高円宮杯(全国大会)」への入り口
県リーグを戦う意味は、リーグ内の昇降格だけではありません。 中学3年生の集大成である秋の全国大会「高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会」への道がつながっています。
2025年度の千葉県予選においては、リーグ戦の所属カテゴリーによって、スタートラインが大きく異なりました 。
- 県1部リーグ所属 全チーム
- 予選の前半(1次・2次ラウンド)が免除され、秋の「決勝ラウンド」からシード出場できます。
- 県2部リーグ 各ブロック1位チーム
- 各ブロック1位:「決勝ラウンド」からシード出場できます。
- 各ブロック2位~12位:「2次ラウンド」からシード出場となります。
- その他のチーム
- 春から行われる長い「1次ラウンド(ブロック予選)」から勝ち上がらなければなりません。
つまり、1部リーグや2部上位にいるということは、それだけで「全国大会の県予選をベスト32〜16くらいの地点からスタートできる」という強烈なアドバンテージがあるのです。
まとめ:2026年は「千葉県リーグ戦国時代」へ
関東リーグへの昇格枠が増えたこと、そして県内リーグの再編(TOP・C1・C2・C3化)により、2026年度の千葉県サッカーは新時代に突入します。
特に「C1リーグ(旧2部)」が16チームに精鋭化されることは大きな変化です。2025年に2部で中位だったチームの多くが、来期は「TOP昇格」ではなく「C1残留」をかけた厳しい戦いを強いられることになります。
より拮抗した、熱い戦いが見られること間違いなしの2026シーズン。サカリサでは今後も最新情報を追いかけていきます!



