千葉県のジュニアユース（U-15）年代は、関東でも特に競争が激しく、Jクラブの育成組織と全国レベルの街クラブが入り混じる“実力主義の育成エリア”です。柏レイソルやジェフ千葉といったJ下部組織を軸に、市立船橋・流通経済大柏へとつながる高校サッカールート、さらに大学・プロへと続く進路の選択肢が、他県と比べても非常に幅広いのが千葉の特徴と言えます。
本記事では、「高円宮杯リーグ（関東・千葉県リーグ）」「高円宮杯（U-15）選手権」「クラブユース（U-15）選手権」の3つの公式大会の実績を軸に、2020〜2025年度のデータをもとにして、千葉県内ジュニアユースクラブの実力をランキング形式で可視化しました。
「どのクラブが本当に安定して強いのか」
「関東・全国を狙える位置にいるのはどこなのか」
――そうした疑問に、できるだけ客観的に答えるのが本ランキングの目的です。
千葉県のサッカー強豪ジュニアユースランキングの算出方法
本ランキングでは、育成年代の評価として重視される
- リーグ戦（高円宮杯U-15リーグ）
- 高円宮杯全日本U-15サッカー選手権（カップ戦）
- 日本クラブユースサッカー選手権（U-15）
の3つの実績をポイント化して集計しています。
千葉県独自の「千葉県U-15サッカーリーグ（1部〜4部）」に加え、「関東リーグ」や「全国大会」での結果に高いポイントを付与することで、年度ごとの当たり外れやブロック差をできるだけならしつつ、より客観的にクラブの実力を比較できるようにしています。
対象大会
千葉県内クラブが出場する公式戦のうち、以下の大会を対象とし、カテゴリーごとにポイントを設定しています。
● 高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ（リーグ戦）
- 関東1部（10チーム）… 100pt
- 関東2部（20チーム）… 50pt
- 千葉県1部 … 15pt
※千葉県2部・3部・4部およびセカンドチームの所属リーグは、リーグポイントの集計対象外
● 高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権（カップ戦）
- 全国大会出場（関東代表）… 120pt
- 関東大会3回戦進出（ベスト16相当）… 60pt
- 関東大会出場… 25pt
● 日本クラブユースサッカー選手権（U-15）
- 全国大会出場（関東代表）… 90pt
- 関東ベスト32… 60pt
- 関東大会出場… 25pt
対象年度
- 集計対象年度：2020〜2025年度
ただし、2020年度はコロナ禍の影響でリーグ戦の形式が地域ごとに大きく異なり、単純比較が難しいため、高円宮杯（カップ戦）のみ採点対象としています。
2021〜2025年度については、通常開催に近い形で行われているため、リーグ戦・高円宮杯・クラブユース選手権の全大会を反映してポイントを算出しています。
【2025年度版】千葉県サッカー強豪ジュニアユースのTOP20を一挙公開！
ここからは、2020〜2025年度の6シーズン分の公式戦データを集計し、獲得ポイント順に千葉県内の強豪ジュニアユースクラブを紹介していきます。
Jリーグクラブのアカデミーだけでなく、関東・全国の舞台で結果を出し続ける街クラブ、流通経済大柏・市立船橋など強豪高校や大学と連携の強いクラブなど、千葉ならではの多様なカラーを持ったチームが上位にランクインしました。
「関東上位・全国を狙うJ下部」「高校サッカーへの進学に強い街クラブ」など、それぞれのクラブがどのステージを主戦場としているのかも意識しながらランキングを見ていくと、千葉ジュニアユースシーンの勢力図がよりはっきり見えてきます。
| 順位 | ポイント | チーム | 活動エリア | 2025年度高円宮杯リーグ | 2025年度高円宮杯選手権 | 2025年度クラブユース選手権 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 🏆1位 | 1,435pt | 柏レイソルU-15 | 柏市 | 🥇関東1部 | 関東出場 （ブロックベスト4） | 🏅全国出場 （ベスト8） |
| 🥈2位 | 715pt | ジェフユナイテッド市原・千葉U-15 | 千葉市 | 🥈関東2部 | 関東出場 | 関東出場 |
| 🥉3位 | 710pt | Wings U-15 | 千葉市 | 千葉県1部 | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） |
| 4位 | 440pt | 柏レイソルA.A.TOR’82 | 柏市 | 千葉県1部 | 関東出場 | ー |
| 5位 | 370pt | FCラルクヴェール千葉 | 千葉市 | 🥈関東2部 | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） |
| 6位 | 320pt | ブリオベッカ浦安 | 浦安市 | 千葉県1部 | ー | ー |
| 7位 | 315pt | クラブドラゴンズ柏 | 柏市 | 千葉県1部 | 関東出場 | ー |
| 8位 | 310pt | VIVAIO船橋SC | 船橋市 | 千葉県1部 | ー | ー |
| 9位 | 215pt | VITTORIAS FC | 市原市 | 千葉県2部 | ー | 関東出場 |
| 10位 | 210pt | ACカラクテル | 久喜市 | 千葉県1部 | 関東出場 | 関東出場 |
| 11位 | 205pt | SOLTILO CHIBA | 千葉市 | 千葉県1部 | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） |
| 12位 | 180pt | トリプレッタSC | 松戸市 | 千葉県2部 | ー | ー |
| 13位 | 165pt | クラッキス松戸 | 松戸市 | 千葉県1部 | ー | ー |
| 14位（同） | 140pt | ジェフ千葉U-15コラソン | 千葉市 | 千葉県1部 | 関東出場 | 関東出場 |
| 14位（同） | 140pt | FC市川ガナーズ | 市川市 | 千葉県2部 | 関東出場 | ー |
| 16位（同） | 70pt | JSC CHIBA | 千葉市 | 千葉県1部 | ー | ー |
| 16位（同） | 70pt | エクサス松戸SC | 松戸市 | 千葉県2部 | ー | ー |
| 18位 | 65pt | クラブアストーレ | 柏市 | 千葉県2部 | ー | 関東出場 （ベスト32） |
| 19位 | 50pt | EinsFC.YACHIYO | 八千代市 | 千葉県1部 | ー | 関東出場 |
| 20位（同） | 30pt | FELICE FC浦安 | 浦安市 | 千葉県2部 | ー | ー |
| 20位（同） | 30pt | 千葉SC | 千葉市 | 千葉県3部 | ー | ー |
千葉県のサッカー強豪ジュニアユースTOP10を成績付きで紹介
ここに並ぶTOP10クラブは、千葉県のジュニアユースシーンを“結果”で引っ張ってきたクラブばかりです。リーグ戦・高円宮杯・クラブユースのすべてで安定した成績を残し、関東大会・全国大会を当たり前のように経験しているクラブが中心となっています。
Jクラブアカデミーならではの一貫育成を行うチーム、強豪高校と強固なパイプを持つ街クラブ、技術重視で個を伸ばす育成型クラブなど、同じ「強豪」でも目指す方向性は大きく異なります。プレミアEAST・プリンス関東へと続くユース年代、そして全国屈指の高校・大学・プロへと進む道が、現実的に見えるのがこのTOP10の最大の特徴です。
「今いちばん結果を出しているクラブはどこか」
「将来の進路まで含めて環境が整っているのはどこか」
――そんな視点で、千葉県ジュニアユースの“最上位層”をチェックしてみてください。
【1位】柏レイソルU-15｜1,435pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 🥇関東1部 | 🥇関東1部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥇関東1部 | 🥇関東1部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 （ブロックベスト4） | 🏅全国出場 | 🏅全国出場 （ベスト4） | 🏅全国出場 （ベスト4） | 🏅全国出場 | 関東出場 |
| クラブユース選手権 | 🏅全国出場 （ベスト8） | 関東出場 （ベスト32） | 🏅全国出場 | 🏅全国出場 | 関東出場 （ベスト30） | （中止） |
【拠点】柏市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜柏レイソルU12（2025年度：千葉県TOP）【U18】柏レイソルU18（2025年度：プレミアEAST）【社会人】柏レイソル（2025年度：J1）
関東1部・2部を安定して行き来しながら、高円宮杯・クラブユースともに全国大会出場を重ねている柏レイソルU-15。U-12〜U-18まで一貫したアカデミー体制のもとで、「応援される選手・人を育てる」という理念を徹底し、技術・戦術だけでなく、人間性の面でも高い評価を得ているクラブです。
U-15年代からすでにJクラブ相手のハイレベルなゲームを日常的に経験でき、プレミアEASTで戦うU-18やトップチーム、さらには代表・世界を見据えた育成が行われています。「一人ひとりを大切にする」「自分を表現する」といった価値観のもと、個性を伸ばしながらも勝負強さを備えた選手を輩出し続けている、千葉を代表するビッグクラブです。
【2位】ジェフユナイテッド市原・千葉U-15｜715pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 （ブロックベスト4） |
| クラブユース選手権 | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） | ー | 🏅全国出場 | 🏅全国出場 （ベスト16） | （中止） |
【拠点】千葉市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜ジェフユナイテッド市原・千葉U-15（2025年度：千葉県TOP）【U18】ジェフユナイテッド市原・千葉U-15（2025年度：プリンス関東1部）【社会人】ジェフユナイテッド市原・千葉U-15
（2025年度：J2）
関東2部を主戦場に、高円宮杯・クラブユースで安定して関東大会に顔を出しているのがジェフユナイテッド市原・千葉U-15。千葉市・市原市をホームタウンとし、「WIN BY ALL!」のスローガンのもと、トップチームと同じユナイテッドパークを拠点に育成年代が活動しています。
海外遠征や食育・選手教育プログラム、寮生活など、フットボール面以外の環境も充実しており、プロを目指す選手にとっては理想的な育成環境のひとつ。9〜18歳までの一貫プログラムを通じて、トップチームや海外で活躍できる選手だけでなく、将来日本社会を支える人材育成にも力を入れる、総合力の高いアカデミーです。
【3位】Wings U-15｜710pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 |
| 高円宮杯選手権 | ー | 関東出場 | 関東出場 （ブロックベスト4） | 関東出場 （ブロックベスト4） | 関東出場 | 関東出場 |
| クラブユース選手権 | ー | 関東出場 （ベスト32） | 関東出場 | 🏅全国出場 | 🏅全国出場 | （中止） |
【拠点】千葉市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜Wings U-12（2025年度：千葉県TOP）【U18】なし【社会人】なし
現在は東京ヴェルディの支部となっており、長年にわたり千葉のクラブユース界を牽引してきたWings U-15。関東2部や千葉県1部での戦いを続けながら、高円宮杯・クラブユースで関東・全国の舞台に立ってきた実績を持ちます。
中学生はセレクション合格者のみが所属する選手コースで、ユース年代を見据えた「技術と経験の土台づくり」に特化。ジュニア〜ジュニアユースの一貫指導により、個の技術・判断力を高めつつ、ハイレベルな対戦環境で経験を積めるのが大きな魅力です。ヴェルディとのつながりを持ちつつも、多様な進路を選べる“実力派街クラブ”として県内外から注目されています。
【4位】柏レイソルA.A.TOR’82ジュニアユース｜440pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 | ー | 🏅全国出場 | ー | 関東出場 | ー |
| クラブユース選手権 | ー | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） | 🏅全国出場 （ベスト8） | （中止） |
【拠点】柏市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜柏レイソルA.A.TOR’82ジュニア（2025年度：千葉県TOP）【U18】なし【社会人】柏TOR’82（2025年度：千葉県1部）
柏レイソルのアライアンスアカデミーとして位置づけられる柏レイソルA.A.TOR’82は、千葉県1部を主戦場に高円宮杯・クラブユース関東大会へコンスタントに出場している強豪街クラブです。「地域密着・プレーヤーズファースト」を掲げ、幼児〜社会人までをカバーする大きなピラミッド構造を持つのが特徴。
人工芝の自前グラウンド「TOR ES グリーンテック フットボールフィールド」を中心に、育成年代の選手たちは恵まれた環境でトレーニングを積むことができます。長年のクラブの歴史の中で全国大会出場や多くの有力選手を輩出しており、レイソルとの連携も含めて“柏エリアの育成拠点”として存在感を発揮しています。
【5位】FCラルクヴェール千葉｜370pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 🥈関東2部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 | 関東出場 （ブロックベスト4） | ー | 関東出場 | ー | 関東出場 |
| クラブユース選手権 | 関東出場 （ベスト32） | ー | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 | （中止） |
【拠点】千葉市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜FCラルクヴェール千葉 G（2025年度：千葉県1部）【U18】なし【社会人】なし
千葉明徳高校をはじめとした複数会場でスクール・クラブ活動を展開し、関東2部や千葉県1部で戦うのがFCラルクヴェール千葉。高円宮杯・クラブユースで安定して関東大会に進出しており、技術の高い選手が多く集まる育成クラブです。
「地域社会に貢献する」「地域のつながりの場となる」「常に挑戦する」というクラブの方向性のもと、サッカーの技術だけでなく、挨拶・時間厳守・仲間を大切にする姿勢など、人としての成長も重視した指導が行われています。千葉市エリアで、クラブチームならではのきめ細かな育成を受けたい選手・保護者から高い支持を集める存在です。
【6位】ブリオベッカ浦安｜320pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
| クラブユース選手権 | ー | 関東出場 （ベスト32） | ー | 🏅全国出場 （ベスト16） | 🏅全国出場 | （中止） |
【拠点】浦安市・市川市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜ブリオベッカ浦安・市川ジュニア（2025年度：千葉県1部）【U18】ブリオベッカ浦安U18（2025年度：千葉県2部）【社会人】ブリオベッカ浦安（2025年度：JFL）
JFLに所属するトップチームを頂点に、U-18・U-15・ジュニアと一貫育成を行うのがブリオベッカ浦安。千葉県1部リーグを舞台に、高円宮杯やクラブユースで関東・全国の舞台にもたびたび挑戦してきました。「浦安から世界へ」を合言葉に、トップチームでの活躍やその先のプロ・世界を視野に入れた育成を行っているクラブです。
守備から入り、攻撃で楽しむサッカーを志向し、飛び級を含む柔軟な育成システムで有望株を積極的に鍛えているのも特徴。地域密着クラブとして、サッカーを通じて「まちを楽しくする」ことを掲げ、選手・保護者・地域が一体となってクラブを盛り上げている点も魅力です。
【7位】クラブドラゴンズ柏｜315pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 （ブロックベスト4） | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 |
| クラブユース選手権 | ー | 関東出場 | ー | ー | ー | （中止） |
【拠点】柏市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜クラブドラゴンズ柏U12（2025年度：千葉県TOP）【U18】流通経済大学柏高校（2025年度：プレミアEAST）【大学】流通経済大学（2025年度：関東1部）【社会人】なし
流通経済大学および流経大柏高校の下部組織として、千葉県1部を中心に高円宮杯・クラブユースの関東大会で存在感を示しているのがクラブドラゴンズ柏です。すぐそばにプレミアEAST所属の流経大柏、関東1部の流通経済大学がある環境で、高いレベルのフットボールを日常的に体感できるのが大きな強み。
育成方針として「走る・考える・闘う」を掲げ、原理原則の理解と球際の強さを徹底。U-12・U-15・高校・大学とつながる道筋がはっきりしており、「将来流経大柏でプレーしたい」「大学サッカーを目指したい」という選手にとっては理想的なステップとなるクラブです。
【8位】VIVAIO船橋SCジュニアユース｜310pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 🥈関東2部 | 🥈関東2部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | ー | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 （ブロックベスト4） | ー | ー |
| クラブユース選手権 | ー | 関東出場 | 関東出場 | ー | ー | （中止） |
【拠点】船橋市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜VIVAIO船橋SCジュニア（2025年度：千葉県TOP【U18】なし【社会人】なし
市立船橋の布元監督の構想にもつながる形で、一貫育成の仕組みを整えてきたのがVIVAIO船橋SCジュニアユースです。千葉県1部や関東2部での戦いを続けながら、高円宮杯・クラブユースで関東大会に進出し続けている安定感の高いクラブ。
クラブ名が意味する「苗床」の通り、ジュニア〜ユース年代を通じて選手の土台づくりを重視し、スポーツに長く関わり続けられる人間形成を目指しています。選手が壁にぶつかったときに「いつでも相談に帰ってこられる」クラブを目指しており、地域コミュニティとしての機能も含めて、船橋エリアで根強い人気を誇る育成クラブです。
【9位】VITTORIAS FC｜215pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉2部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 |
| 高円宮杯選手権 | ー | ー | 関東出場 | ー | 関東出場 | ー |
| クラブユース選手権 | 関東出場 | ー | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） | ー | （中止） |
【拠点】市原市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜VITTORIAS FCジュニア（2025年度：千葉県3部）【U18】なし【社会人】なし
旧・三井千葉サッカークラブとしての歴史を持ち、千葉県1部～2部で長年上位争いを続けてきたVITTORIAS FC。高円宮杯・クラブユースの関東大会常連でありながら、活動日数を週4日に絞りつつ結果を出し続けている“効率的な育成”が特徴のクラブです。
「未来への勝利！」をスローガンに掲げ、自分に打ち勝ち“より良い自分”になることを大切にした指導を展開。ヨーロッパのグローバルトレーニングの考え方を取り入れ、ゲーム形式の中で技術・判断・戦術眼を同時に鍛えるメソッドを実践しています。天然芝グラウンドという恵まれた環境もあり、本物のサッカーの楽しさと厳しさを味わえるクラブとして市原エリアで強い存在感を放っています。
【10位】ACカラクテル｜210pt 大会別成績（2020〜2025）
| 種別 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高円宮杯リーグ | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉1部 | 千葉2部 | 千葉2部 | 千葉2部 |
| 高円宮杯選手権 | 関東出場 | 関東出場 | 関東出場 | ー | ー | ー |
| クラブユース選手権 | 関東出場 | ー | 関東出場 | 関東出場 （ベスト32） | ー | （中止） |
【拠点】千葉市【U12】スクールあり・チーム登録あり｜ACカラクテル.Jr（2025年度：千葉県1部）【U18】なし【社会人】なし
千葉県東部エリアを拠点に、千葉県1部〜2部で戦いながら高円宮杯・クラブユースの関東大会にも出場しているのがACカラクテル。小学生年代の環境は整いつつある一方で、中学年代でサッカーから離れてしまう選手が多い現状を踏まえ、「中学生年代にこそ質の高い環境を」という思いで設立されたクラブです。
クラブ名の由来である「Caracter（性格・個性）」の通り、一人ひとりの良い個性を伸ばすことを重視し、教えすぎず・放任もしないバランスの取れた指導を実践。感謝の心や自己責任を大切にしながら、高校・大学、さらにはプロや世界を目指せる土台づくりに取り組んでいます。地域密着型の育成クラブとして、千葉県内でも独自のカラーを持つ存在です。
千葉県のサッカー強豪ジュニアユース｜千葉の育成を支える“実力派クラブ”11〜20位
11〜20位にランクインしたクラブは、TOP10ほど全国的な知名度はないものの、「関東大会常連」「県1部〜2部の実力校」「育成評価が高いクラブ」が集まる非常に実力の拮抗したゾーンです。
Jクラブと提携する育成型クラブ、欧州志向の戦術を取り入れるクラブ、技術特化型、海外遠征を行う国際志向型など、育成スタイルのバリエーションはTOP10以上に多彩なのもこのゾーンの特徴です。
実際に、この11〜20位ゾーンから
・市立船橋
・流通経済大柏
・関東上位校
へと進む選手も毎年のように輩出されています。
「今はまだ全国常連ではないが、環境・指導・実績のバランスが取れているクラブ」
「伸びる選手が出やすい“育成型クラブ”を探したい」
――そんな視点で見ると、このゾーンは進路選びの“現実解”になりやすい層と言えます。
- 11位：SOLTILO CHIBA（千葉市）｜205pt
本田圭佑選手プロデュースのクラブとして、「一人でも多くの選手・指導者を世界へ」というコンセプトを前面に出している育成型アカデミーです。千葉県1部に定着しつつ、高円宮杯・クラブユース選手権で関東大会にたびたび進出しているあたりに、ここ数年の成長と安定感がよく表れています。
U-15だけでなくU-18カテゴリーまで一貫した育成環境が整っているのも特徴で、「高校年代までSOLTILOでやり切る」という選択肢を取りやすいクラブです。勝敗だけでなく、人としての成長や海外を意識したマインドづくりを重視する方針なので、「世界を視野に、主体的に考えながらサッカーをしたい」タイプの選手に向いています。 - 12位：トリプレッタSC（松戸市）｜180pt
クラブ名の「トリプレッタ」はイタリア語で“ハットトリック”を意味し、「常にゴールを狙う攻撃的なサッカー」を体現したい、という思いが込められています。園児〜小学生〜中学生まで一貫して指導を行い、長年ジュニアからジュニアユースまで千葉県・松戸エリアの公式大会で結果を残してきた歴史あるクラブです。
【個】と【和】の両方を重視する育成方針で、個人技術を伸ばしながら、仲間を思いやる心やチームプレーも学ばせたい保護者から高い支持があります。自前の送迎バスで活動範囲を広げつつ、地域のボランティア活動にも積極的に参加しており、「サッカーだけでない成長の場」としても魅力的な選択肢になっています。 - 13位：クラッキス松戸（松戸市）｜165pt
幼児期から続く「まつひだいサッカークラブ」を母体とし、長い歴史の中で技術育成にこだわり続けてきたのがクラッキス松戸です。ジュニアからジュニアユースまで一貫指導を行い、千葉県1部・2部を行き来しながら、高円宮杯やクラブユースで関東大会に顔を出すなど、着実に存在感を示しています。
中学年代では「世界に通用する選手の育成」と「人間としての成長」を掲げ、ボールコントロールの基礎と個性を大切にするスタイルが特徴です。将来的にはユース・トップチームまで含めた“戻ってこられるクラブ”を目指しており、「地元に根ざしつつ、高い技術を身につけたい」という選手にフィットするクラブと言えます。 - 14位：ジェフ千葉U-15コラソン（千葉市）｜140pt
ジェフユナイテッド市原・千葉とNPO法人コラソン千葉スポーツクラブの提携により誕生したチームで、Jクラブの育成メソッドと地域クラブの良さを組み合わせたハイブリッド型のアカデミーです。千葉県1部に定着しつつ、高円宮杯・クラブユースで関東大会にコンスタントに出場しており、ここ数年で一気に評価を高めています。
自前の人工芝グラウンドと、コーチ・GKコーチ・専属トレーナー・マネージャーまで含む充実したスタッフ体制が強みで、選手の技術・フィジカル・メンタルを総合的にサポートできる環境です。「ジェフファミリーの一員として、地域とつながりながらJクラブの近くで育ちたい」という選手にとって、非常に魅力的な選択肢になっています。 - 15位：FC市川ガナーズ（市川市）｜140pt
旧アーセナルサッカースクール市川を前身とし、現在は「FC市川GUNNERS」として市川エリアに根ざした総合型クラブへと発展しているチームです。ポジショナルプレーをベースにしたプレーモデルを持ち、映像分析や体成分測定なども取り入れた、科学的アプローチが特徴的です。ジュニア〜ジュニアユース〜ユースまで一貫したメソッドのもとで育成を行い、「サッカーを楽しみながら、高いレベルにチャレンジする」環境を整えています。
出場時間の管理にも配慮しており、「ただ強いチームに所属するだけでなく、自分の出場機会をしっかり確保したい」「将来もサッカーを長く続けたい」という選手に向いたクラブです。 - 16位：JSC CHIBA（千葉市）｜70pt
社会人・ジュニアユース・ジュニアの3カテゴリーを持つ千葉市の総合クラブで、「戦術よりも個人技術の向上」を掲げるテクニック重視の育成が持ち味です。千葉県1部・2部を行き来しつつも、全国レベルの技術水準を常に意識して大会や遠征に参加しているのが特徴です。
ジュニアカテゴリーではキッズ・スキルアップ・アスリートの3コースに分けて細かく育成し、中学年代ではドリブルを軸にした「個の勝負」にこだわりながら、ボールタッチ・判断・スピードなどをトータルで鍛えます。「今すぐの勝ち負けよりも、将来の完成期に向けて個の力を磨きたい」という選手には、特にマッチするクラブです。 - 17位：エクサス松戸SC（松戸市）｜70pt
松戸・柏エリアを活動拠点とし、幼稚園児〜中学生まで約150名が在籍する地域密着型クラブです。ジュニアは市内・県協会に登録して公式戦に参加し、ジュニアユースは県リーグを戦いながら、高円宮杯やクラブユースでも実績を残してきました。育成方針として掲げるのは「サッカーの楽しさ」と「サッカーの厳しさ」の両立。
ジュニアユース年代ではポゼッションサッカーを意識しつつ、ドリブルやパスの技術・判断力を高めるトレーニングを重ねます。レベル別練習や飛び級も積極的に導入し、「楽しみながらも、上を目指すチャレンジをさせたい」という家庭にとって、バランスの良い選択肢と言えます。 - 18位：クラブアストーレ（柏市）｜65pt
東日本大震災直後の2011年に、柏の葉公園の一角に集まった17人の中学生からスタートしたクラブで、「続けたもの勝ち」「闘う気持ち」をキーワードに成長してきました。地名をあえて冠さず、“どこまでも飛んでいけるオオタカ（astore）”をイメージしたクラブ名に、選手たちの可能性への期待が込められています。
グラウンド確保も難しかった創設期を乗り越え、今では自治体・大学・高校・中学校の協力のもとで安定した活動環境を整え、千葉県2部〜1部で戦いながら関東大会出場も視野に入れているクラブです。サッカーの技術だけでなく、「仲間を大切にし、問題から逃げない姿勢」を重視する指導で、“また戻ってきたい場所”として卒団生にも愛されるチームとなっています。 - 19位：EinsFC.YACHIYO（八千代市）｜50pt
八千代市を拠点に、「地域のサッカー発展の担い手となること」を掲げる地域密着型クラブです。千葉県1部と2部を行き来しながら、近年はクラブユース関東大会出場も果たしており、着実に競技レベルを引き上げてきました。クラブ理念では「人間として成長する」をメインコンセプトに据え、技術だけでなくルール・マナー・挨拶・個性の伸長など、人間力を重視した育成が特徴です。
指導方針も細かく定められており、「八千代エリアで、礼儀とサッカーの両方をきちんと見てくれるクラブに通わせたい」という家庭にとって、有力な選択肢のひとつとなっています。 - 20位：FELICE FC浦安（浦安市）｜30pt
浦安市を拠点に、「千葉県TOP10クラブ入り」を掲げて明確な目標を持って活動しているジュニアユースクラブです。県2部〜1部での戦いを続けながら、クラブユースや高円宮杯での関東大会出場を目指す、“伸び盛り”のチームと言えます。
海外遠征を通じて国際感覚を身につけるプログラムや、サッカーと勉強の両立を重視した指導方針など、「自立した主体性のある国際人の育成」を目標に掲げているのが特徴です。技術・戦術の徹底だけでなく、日々の行動指針や生活面まで踏み込んで育成するスタイルは、「将来どこに出ても通用する人間になってほしい」と願う保護者に響くクラブです。 - 20位：千葉SC（千葉市）｜30pt
ジュニア・ジュニアユース・ユース・社会人までを擁する、千葉市を代表する伝統あるクラブのひとつです。千葉県1部〜3部を経験しながらも、長期的な視点に立って育成を行えるのは、U-18カテゴリーまで自前で持っている強みと言えます。クラブ理念として「人間育成」と「選手育成」を掲げ、U-15では高校年代までに習得すべき個人・グループ・チーム戦術を段階的に学ばせる方針です。
目先の勝利だけにとらわれず、U-18へのスムーズな接続や、卒団後の高校サッカーでの活躍も視野に入れた“長い育成の道筋”が描かれているのが特徴で、「U-18まで一つのクラブでしっかり育ててほしい」という家庭に適した環境になっています。
⚽千葉県ジュニアユース（U-15）クラブ強豪ランキング｜全体まとめ
千葉県のジュニアユース（U-15）カテゴリーは、柏レイソルやジェフ千葉といったJクラブ下部組織に加え、全国・関東大会常連の街クラブ、そして市立船橋・流通経済大柏と深くつながる育成型クラブがひしめく、全国でも屈指の激戦区です。本ランキングで上位に名を連ねたTOP10クラブは、リーグ・高円宮杯・クラブユースのすべてで安定して結果を残し、毎年のように関東・全国の舞台を経験している「全国基準の強豪」と言える存在です。実際に、ここからプレミア・プリンスリーグのユースや、強豪高校・大学、そしてプロの世界へと進む選手が多数輩出されています。
一方、11〜20位には、関東大会出場を射程圏に捉える実力を持ちながら、独自の育成方針や地域密着型のスタイルで存在感を放つ“伸びしろ世代の強豪”が揃いました。
Jクラブ提携型、欧州スタイルを取り入れたクラブ、技術特化型、海外遠征を実施する国際志向型など、クラブごとのカラーも非常に多彩で、「どこで3年間を過ごすか」によって、選手の成長の仕方は大きく変わってきます。
ジュニアユースのクラブ選びは、「今いちばん強いクラブ」だけで決めるものではありません。
- Jクラブアカデミーを目指したいのか
- 強豪高校への進学を狙いたいのか
- 技術を徹底的に磨きたいのか
- サッカーと勉強を両立したいのか
- 人間的な成長まで重視したいのか
――こうした家庭や本人の価値観によって、“最適なクラブ”は変わります。
本記事のランキングや各クラブの特徴は、あくまで「ひとつの目安」にすぎませんが、千葉県内でどのエリアにどんなタイプの強豪クラブがあり、どのレベル感で競い合っているのかを把握するには、十分な比較材料になるはずです。
これからセレクションを受ける選手、進路に悩むご家庭にとって、本記事が「納得できるクラブ選び」につながるきっかけになれば幸いです。
